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熊を殺すと雨が降る―失われゆく山の民俗 (ちくま文庫)熊を殺すと雨が降る―失われゆく山の民俗 (ちくま文庫)
(2006/11)
遠藤 ケイ

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本当は、この世には物理的なもの以外はないのかもしれない。
だが、山の動物たちがそうであるように、人間もまた、
自らの力で生存を勝ち取っていく権利があるとはいえ、
他の生物を殺戮しなければならない。
その宿命的な所業に対して深い罪の意識と戒めを課すことは、
大きな意味を持っている。人間だけができる行為でもある。

山人の生き方や暮らしの中には、人間が自然と上手に折り合いをつけて、
その恵みを享受していく知恵や技術が無数にある。
「失われゆく山の民俗」。
だが、失ってはならないものだ。
そういう意味でこの本が単なる昔語りの郷愁や記録ではなく、
あらためて彼らの生き方を学ぶきっかけになれば稚拙ながらも労力の甲斐がある
(文庫版あとがきより抜粋)
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著者はあるとき秩父の山奥で古老の山師から次のように言われた。
「生命ある木を伐ることは罪深いことだ。
 それを忘れちゃいけねえ。
 が、山を守るためには木を伐ることもある。
 それが山師の分際だ」。
もの凄い言葉だ。

著者の遠藤ケイさん。
1998年(平成10年)に、厳しい自然を求めて
新潟県下田村笠堀(現・三条市)に移り住む。
仕事場兼住宅の東屋とドラム缶風呂の小屋を自力で建て、
厳しい自然環境の中での暮らしを実践している。

世界中の厳しい環境に住む人々と同じ空気を吸い、それを文章やイラストにする。
書いていることはかなり具体的なものであり、学術的な本のようにも見える。
でも、なぜこんなに自分は衝撃を受けたのか。

自然が神聖なものであることを忘れているからか。
命がけで毎日を過ごす人々に畏敬の念を憶えたからか。
自然の中の神を崇める心があれば、戦いなんておこらないんじゃないのか。

現代の「知の巨人」松岡正剛千夜千冊で紹介されていた作品。
山に興味があるとか、マタギのことを知りたいとか、そんな欲求が
急に豆粒みたいに思えるほど、どえらいことがこめられた作品。
知らないことを知る喜びにうち震えちゃって下さい!。


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東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ
(2000/01)
遙 洋子

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目立ってなんぼだと思う、この「女性タレント」という
分野は。
この本がベストセラーになった10年前、彼女の目論見は
基本的に当ったといえるだろう。

当時、友人から借りて読んだときの感想は、フェミニズム
なんてくそ食らえ、でした。
アグネス論争も、断然林真理子派だったし。

あれから10年、結婚して子供を産んでわかったことが
たくさんあります。
ここまできて、やっと冷静にこの本を読むことができたな
と思います。なるほど、納得せざるを得ない部分も出てきました。

遙洋子という人を未だに知りませんが、この本のおかげで
上野千鶴子さんのことはある程度理解できたような気がします。
フェミニズムがどのように人類学に挑んできたか。
上野千鶴子を批判する人は、それはもうたくさんいるでしょうが
対等に論理をかわすことができる人はほんの一握りなのでしょう。
これだけ挑み続けることのできる人を、心から羨ましく思います。


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